保育参観のねらいと年齢別の内容と指導案【保護者の服装とマナー】

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保育参観のねらいは何でしょうか?

実は保育士として参観をするときはめちゃくちゃ緊張をしていました。

なぜならば、「どう思われているのだろう」「クレームになったらいやだな」「喜んでもらえたかな?」なんて不安になってしまうからですね。

この記事では保育園の保育参観のねらいを年齢別に紹介をし、おすすめの内容、保育参観の計画とスケジュール、保護者が参観時に注意すべきポイントについても書いていきます。

記事を読むことで保育参観のねらいや内容が知ることができますし、保護者は保育参観ではしてはいけない行動や注意すべきポイントについて知ることができます。

目次

保育参観のねらいと年齢別の内容と指導案【保護者の服装とマナー】

保育参観は保育園によって考えも様々です。

日ごろから参観自体を行っていない保育園もあれば、年に2回など決まった回数を保育参観で行っていたり、もっと頻繁に行っていたりすることもあります。

そのため、保育園によっても異なりますのでまずは園の考えに従うことが重要です。

保育参観の意味とは「保護者の方に保育園へお越しいただき、保育の様子を見学してもらう機会」の行事のことでです。

一番の目的は「子供が日ごろ保育園でどのように過ごしているのか?」と言う点を見てもらうものです。

ママやパパは家でしか保育をしていませんが、保育園での姿を見てもらうことにより「こんなに頑張っているんだ」「一人でできることも多いんだ」と驚かれることもあります。

家庭と保育園が連携をして子育てをしていくための良い機会でもあるといえますね。

保育参観のねらいと内容を年齢別に紹介【指導案や日案に入れよう】

そんな保育参観の年齢別のねらいについて書いていきましょう。

保育参の大事なことは各クラスの年齢別のねらいをしっかりと明確にし見ていただくことです。

ここで子供達の姿がしっかりとしている印象になれば「あの先生でよかった」「任せておけば大丈夫」と担任として印象も良くなりますが、逆にここで失敗をすると「大丈夫?」「ちょっと不安になる」と担任としての印象が悪くなります。

私の何度も経験し、失敗も成功もしてきたのですが「ねらい」を持てば大丈夫。

あとはそのねらいと子供の発達があっているかがポイントなので、子供達の発達についてまずは理解をしておきましょう。

ちなみに保育参観の大きなねらいは以下のとおり。

・子供の普段みることのできない保育園での姿をみてもらう。

・保護者自身に日ごろの育児や子育てについて保育園での姿をみて考えてもらう機会を持つ。

・保育園での生活面での援助や声掛け、遊び方などをみてもらい家庭でも活かしてもらう。

・保育者や他の子どもたちと保護者との触れ合いを感じ楽しむ。

・同じ年齢の子供達の姿をみてもらい、自身の子供の姿を比べて参考にしてみる。

この辺りが保育参観をねらう意味であるといえます。

では、各年齢別の狙いを簡単に書いていきましょう。

0歳児のねらい【保育参観で日常の姿を見てもらおう】

0歳児は何かをできるわけではないのです。

正直、参観では何をしていてもママのそばに行ってしまい何もしてくれない可能性が高いため、内容としてもかなり難しいです。

ねらいとしては、

・普段の保育園での生活や姿を見てもらう。

・保護者といっしょにわらべ歌を楽しみ、家でも実践してもらう。

・スキンシップをしてもらうための遊びや生活の中で取り入れられるものを実践してみる。

授乳やおむつかえ、食事など保育園ではどのようにしているのか?と言う点を見てもらうことが重要となりますし、保護者はわが子を一緒にしてもらことも良いでしょう。

0歳児におすすめの内容

・スキンシップができる歌遊びやわらべ歌遊び。

・室内でのサーキット遊び。(山やトンネルを作ってみる)

・食事の時間に保育園の給食をみてもらい食べさせてもらう。

子供が自分から遊ぶような環境を作り、楽しめる内容とすることがポイントですし子供が楽しんでいる雰囲気を持てるようにするのが重要な役割だといえます。

1歳児のねらい【食事が保育参観のポイント】

1歳児になるとハイハイをしている子供はほとんどおらずどちらかと言えば歩いている子供が多くなります。

食事面でも卒乳をしてみんな食事になっていることが多いので「保育園でどのように食事をしているのか?」と言う点を見てもらうと良いでしょう。

少し遅い時間に設定をして遊んでもらい、食事は介助をしてもらったり、他の子供に食べさせてもらったりしてみるとママにとっては新たな発見ができることもあります。

そのあとに一緒にご飯をたべてもらうなんてのも良いですね。

他にも「園庭で一緒に遊んでもらう」など親子で遊ぶ機会と、他の子供の様子を一緒に見てもらう機会を設けてみると良いでしょう。

1歳児におすすめの内容

1歳児は行動範囲が広がっていることから好奇心も旺盛です。

しかし、ママがきていると0歳児と同じように離れられんないことから日ごろの姿をみてもらうということが一番良いでしょう。

・保育に一緒に参加をしてもらい保育士になってもらう。

・戸外遊びに参加する。

・わらべうた遊びなどスキンシップを取り入れた遊びに参加をしてもらう。

この辺りは定番の内容といえますし、雨ならばサーキットなどをしても面白いです。

2歳児のねらい【日常の姿が保育参観のポイント】

トイレトレーニングも始まり、言葉もだいぶとはっきりしてくる時期である2歳児。

お友達のことも意識できる年齢でもあるため「日常の生活」を見てもらうことが良いでしょう。

イヤイヤ期など家では言うことを聞かなかったり、かんしゃくを起こしている子供は保育園ではちゃんと話しを聞いている姿をみると感動しますね。

特に園庭遊びは良いです。

先生が「叱るとき」「誉める時」「受け入れる時」などきちんとラインを引いて対応をしている姿がママの参考になるはずです。

2歳児のおすすめの内容

2歳児は言葉も指先も成長をしてくる時期なので、そこを見せたりすると面白いです。

・絵本を読んでごっこ遊びをしてみる。

・リトミックでリズム遊び。

・お絵描きや制作。

・運動遊び。

運動面もしっかりとしてきますので保護者に一緒に参加をしてもらうと良いかもしれません。

室内で新聞遊びをしてもおもしろいかもしれませんね。

3歳児のねらい【集団遊びを見てもらおう】

3歳児になると簡単な集団遊びができるようになる年齢でもあります。

友達関係もできてくるので乳児のころとは違った動きや子供達の姿を見ることができる機会ですね。

この時期になると参観には普段とは違った姿を見せることも面白いですので、参観のために何か用意をしても良いでしょう。

例えばみんなで歌を歌う、簡単な楽器を使ってみるなども良いですし、だるまさんが転んだ、しっぽとりなど簡単なルールのある遊びを取り入れて保護者にも参加をしてもらうと盛り上がります。

年少クラスになるとみんなといるときは少し遠くから見てほしいという気持ちを持つ子供もいますのであたたかく見守ってみましょう。

3歳児におすすめの内容

・おにごっこ、しっぽとり、だるまさんが転んだなどの簡単なルールのある遊び。

・はないちもんめやおしくらまんじゅうなどの昔遊び。

・簡単な楽器を使っての合奏や歌遊び。

子供一人一人が集団で過ごしている姿を見せると喜んでくれる保護者も多いです。

4歳児のねらい【周りと協力できる】

4歳児になると3歳児のころと比べるとかなり大人びた印象です。

保育園の生活にも慣れてきて、友達や先生との関係性もしっかりとしてくる時期ですので、保護者が参観に来てもあえて近づいてこない大人な対応をするケースもあります。

保育園では集団の中でもそれぞれの個性が出てきますので、保育と教育的な面を見せると面白いでしょう。

子供たちの「みんなで協力する」「自由に絵画をする」など集団の面と個性の面のどちらかを見てもらっても良いですね。

あとは保護者の前で普段から歌っている歌を聞かせたりするのも喜んでもらえます。

4歳児のおすすめの内容

・みんなで一つのものを完成させる制作や絵画など。

・しりとりやカルタ遊びなど。

・おにごっこやしっぽとりなどのルールのある遊び。

4歳児の参観の時期にもよりますができることは多くなる時期ですので、私ならば「小人数の集団でできること」をポイントにおいて参観を行うと思います。

5歳児のねらい【年長児らしい姿を】

保育園でも一番上のクラスです。

家ではまだまだ甘えている姿があるかもしれませんが、保育園ではそんな姿はみじんも見せずしっかりと生活をしていることを見せてくれるクラスです。

保育園では子供が生活の中でしっかりとしている生活を送っているという点を考慮にしている時期で、個性があったとしても友達と話し合って決めている、協調性を持っているということを大事にしたい時期ですね。

「協力させてみる」「人の意見も聞く」「みんなで答えを見つける」という動きはとてもおもしろいと思いますし、暗記系(俳句、ことわざ)などを披露しても面白いでしょう。

保護者に参加をしてもらうというよりは姿を見てもらうというイメージですね。

5歳児におすすめの内容

5歳児なると本当のいろんなものが見せられる年齢であるといえます。

・鉄棒や跳び箱などの運動遊び。

・ドッジボールやサッカーなどの集団でのスポーツ。

・縄跳びや大繩などの縄遊び。

・色鬼などルールの複雑な鬼ごっこ。

他にも雨ならばクラスみんなで大きなものを作ってみるなど「協力」と言う点をポイントにおいて見せても面白いですね。

→ 基本的生活習慣の5項目とは?小学校にまでの幼児期に確率したい習慣

保育参観は指導案が重要!計画や日案のポイントと注意点

保育参観は計画がとても重要です。

ねらいを決めることも大事ですが、普段の子供の姿をいかに見せられるか?そしてねらいを持っているものをいかに表現できるかは先生の腕にかかっていますのでしっかり計画していきましょう。

保育参観の指導案は計画とスケジュールがポイント【1ヶ月前~当日】

では、参考までに参観のスケジュールを紹介します。

保育参観は保育士にとっては緊張をする行事ですが、その分保護者に見てもらえる良い機会でもありますので計画をしてしっかりとすすめていきましょう。

準備時期 準備する内容 注意点と考えるポイント
1か月前 日時の設定

プリント作成

・参観をいつの何時に行うのかを決めましょう。

・プリントを作成し、保護者へ参観を行う旨を伝える。

1か月前 ねらいを決める ・子供の姿を見て具体的なねらいを決めましょう。

・ねらいを達成するための内容を考える。

3週間前 内容を詰める ・ねらいに沿った内容を検討し、日案を計画します。(2つくらい)

・内容を主任や園長に相談してみる。

2週間前 準備物を用意 ・計画をして内容を詰めていきます。

・準備物を整え、行う内容によっては子供と事前に練習をします。

1週間前 内容の充実

準備完了

予行練習

・内容を把握し、それに沿って予行練習をします。

・子供の準備が必要な場合や練習が必要な場合には3日前をめどに終わらせます。

・先生の頭の中に日案を叩き込み最終調整、確認を行います。

当日 参観実施 ・当日は笑顔で乗り切ることを意識しましょう。

参観は1か月くらい前から考えると良いです。

時には忙しくてギリギリに考えてしまうこともありますが、その場合はどうしても参観の内容も薄くなってしまいがちです。

そのためにも準備を前もってしておくべきですね。

一度パターンが出来上がると翌年や違う機会でも同じようにできます。

保育経験が増えると引き出しが増えるというのはこのような意味があるのでしょうね。

保育参観当日の気を付けるべきポイント【保育士向け】

あとは、当日先生自身も見られることが前提となりますので準備を整えておくことが重要です。

保護者の目は子供と先生に向きますのでしっかりと準備をしておきましょう。

・身だしなみを整え、服装は清潔に、化粧やヘアメイクは怠りませんが目立たないようにしましょう。

・主役は子供なので先生が目立ちすぎないように気を付ける。

・たとえイラっとしても言葉使いは丁寧に。

・泣いたり、できなかったりした子供の親へは個別の配慮を。

・緊張をしていても明るく笑顔を忘れない。

→ 保育士の服装と身だしなみはなぜ大事?おしゃれはよりも清潔感が重要

保育参観の保護者マナー注意点と服装【給食参観も同じ】

保育参観は子供と先生を見る機会ですが、実は先生も見られることとなります。

そのため、保護者も気をつけなければなりませんので以下の点に気を付けておきましょう。

保育参観の保護者マナーの注意点

まずは保護者のマナーと注意点です。

保育園の先生と子供たちは参観のために準備をしたり、練習をしてきています。

そんな子供たちの頑張っている姿を保護者がマナー違反をして台無しにしてしまうことは避けたいと思いますので注意をしましょう。

・参観中に保護者同士で話しが盛り上がりうるさい。

・スマートフォンをずっと触って子供のことを見ていない。

・許可なく撮影をしたり動画を撮ってしまう。

・子供の名前を呼び、何度も参観を中断させる。

・あまりにも早い到着、もしくは遅刻する。

この辺りは参観をしている先生にも子供にも他の保護者にも失礼ですので避けておきましょう。

保育参観の服装【清潔感を大事に】

あとは保護者の服装も注意が必要です、

無難にしておくことが重要ですね。

・スカートをはいていったり、動きにくい服装(スカートの丈は要注意)は避けパンツスタイルで行くこと。

・アクセサリーは避けておく。(子供と触れあうため危険なので、結婚指輪とネックレス程度にしておきましょう)

・香水を過度にかけたりすること。

・高級なバッグや高級は服を着ていくこと。

参観は保護者も参加をすることが前提をなりますので、汚れても良い服装、動きやすい服装を心がけましょう。

保育参観のねらいと内容は指導案で作成!年齢別に日案を作ろう

保育参観のねらいを年齢別に書いてきました。

子供にとって参観は特別な一日となります。

いつもは家で一緒のママやパパは保育園にきてみてくれたり、一緒に遊んでくれる良い機会となるからですね。

平日の行われることが多いですが、普段からの子供の姿や成長を見られる良い機会ですのでお仕事を休んでも見てあげてほしいと思います。

保育園の先生は緊張をする保育参観ですが、ねらいともっていつも通りの保育をすれば大丈夫です。

「良いところをみせよう」「頑張って用意しよう」と意気込むほう失敗をする可能性があるので普段からの姿を意識しましょうね。

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この記事を書いた人

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【経歴】

保育園の現場経験 → 色んな子供関係の仕事して → 保育コンサルなどのフリーランス (今ここ)

ブログやライターの仕事しています。

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